最初はひらがなを一文字も書けない子だった

 視覚認知、目と手の協応などが、かなり苦手な子の、ひらがなの書字指導を行いました。

この子は最初、ひらがなを一文字も書けない子でした。

なぜ書けないか調べると、次の点のつまづきが見られました

  • 眼球運動が極度に苦手
  • 線がまっすぐに引けない
  • 形の違いを正確に判断出来ない

これらから、最初はひらがなの書字の指導ができる状況ではありませんでした。

最初の2ヶ月の指導で、一斉にひらがなを書き始めた

そこで、最初は書字指導よりも、ジオボード(別のブログ記事を参照)による視覚認知能力のトレーニングや、ビジョントレーニングを中心に視覚認知を高める活動を2ヶ月ほど続けました。

 すると、上の図の左側にようなひらがなを、ある頃から、ほぼ一斉に書き始めました。

(本人の書けるようになりたいという気持ちがあったことも大きい)。

それも、教えていない文字も、見よう見まねで書き始めました。

勉強は教えたことしかできませんが。

しかし、認知能力トレーニングは、このように能力の高まりの中で、教えていない事までできるようになることが、よくあります。

これだけで、激的な成果なのですが、字形に関しては、まだかなり厳しいものでした。

その後、ひらがなの形を整えるためのトレーニングを開始

  • 拡大したひらがな文字の指なぞり(モデリング)
  • 本人に適合する形の、ひらがな練習シートをオリジナルで作成し使用
  • 身体全体を使って文字を覚える取り組み

これらを続けたところ、かなり短期間で右側の文字のように形が整ってきました。

 書く練習自体の量は、各文字、毎回10回程度です。

好きな先生の名前も書けるようになり、大きな自信になりました。

 ただ、同じやり方が、どの子にも合うわけではなく、いろいろと試行錯誤した結果、この子に合ったやり方を見つけることができたことが大きいと考えています。

ちなみに、この子はひらがなをマスターしたあと、漢字も覚え始め、小3になる頃には、ほぼ学年相当の漢字を覚えられるようになりました(能力の伸びは個人差があります)。

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投稿者プロフィール

内田 雄二
内田 雄二
発達障がいの子どもを天才に輝かす専門家。
上郷個別教室GIFT代表。

今まで直接教えてきた生徒は2000名以上。認知能力トレーニングと支援教材という、独自の手法で、発達が気になる子ども達の能力開発を行っている。

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