新年あけて、早くも10日が過ぎております。関東でも気温が下がり、朝起きるのに勇気が必要です😒
皆さま、いかが過ごしでしょうか。
室長の亜紀恵です。
母の「中学卒業後の進路相談」と「自己肯定感向上」が主訴
彼のお母さんが、GIFTに来てくださった時の主訴が、「中学卒業後の進路について」と「本人の自己肯定感があがるには、どうしたらよいか。」との内容でした。
先ずは、進路に向けてのトレーニングを開始していきましたが、彼の思いはGIFT通室初日から一貫していて、
「僕は、生き物に関する学びを○○大学の○○先生から勉強したい。」と言っていました。
そして、お母さんの言われる通り、「僕は、~ができない。~がわからない。」「支援級だと、僕が勉強したいことをやらせてもらえない。」という言葉がずっと出ていました。
もちろん、トレーニングも乗り気ではなく(苦笑)、好きな生き物の話をする時間が長くなっていました。
授業内容を、お母さんと相談して変更
そこで、お母さんと授業内容の変更を相談して、「難しい内容だから」という概念を外して、彼の望む支援級で勉強しない中学校の教科書の内容をゆっくり始めました。
その後の彼は、学校見学に行った上級学校を気に入り、進路先として見据えることが出来ました。その学校は、通信制のこどもの主体性を尊重してくださるそうな学校だそうです。それには、ご両親の「好き」は趣味に留めて、就職を最優先にしようという視点を脇に置くという決断がありました。
また、「本当は面白くないけど、必要な基礎だから嫌がらずに勉強する。」と言って、不平不満を出すことががらっと減り、プログラムに集中してくれています。
自分の興味関心の内容ではあるが、他者の興味に意識を寄せ始める
それからの彼の変化はめざましく、プログラムの途中で話す会話には、GIFTのある「上郷」の地で見られる生き物の情報を聞きたいと言ってくれます。なので、代表も私もせっせと森に通って、野鳥観察をしています。 これが、50代後半になる私たちには、楽しい。
それまでの彼は、生き物観察に出かけても話を聞かせてくれることがなかったのです。それが今では、観察で発見した野鳥の名前を書いたノートを見せてくれたり、私たちが気になる地域の調べものもしてくれるようになりました。
信頼関係を創る基盤を、まずはご両親が築く
その陰には、ご両親がお子さんの好きなことを全力で応援する姿がありました。日本各所の水族館・国定公園等彼の行きたい所に行かれ、まさに「さかなくんのお母さん」のようです。
先日お母さんは、「○○は、私に友達のように接してくれ。と言うんです。」という話をしてくださいました。
「生き物」に興味がある同年代の子にはなかなか出会えず、同行者はご家族であることがほとんどだそうで、友達と一緒に行ったらどんな体験になるのか?を体験しているんだそうです。
ご両親の決断、スマホ購入
まだ続きがありまして、少し前にスマホを買ってもらった彼は、今では一人で野鳥観察に遠くは横浜から東京まで一人で出かけているのだそうです。冬休みのほとんどは、野鳥観察で自宅にいたのは数日だったとか。
親の会では、「20年後こどもにどうなっていて欲しい?」という質問をします。
皆さま、「好きな仕事をしていて欲しい。幸せになって欲しい。」と言われます。
当然です。
このご両親のすごい所は、お子さんの「好き・幸せ」が「今」最優先で、ご両親の心配をお子さんの前では出さずに送り出されている所です。 お子さんは、ひとりで動けていることや、現地で見知らぬ大人に親切にしてもらいながら、着実に自己肯定感を上げています。
こどもの好きに全振りするご両親の勇気。それにこたえるこどもの行動力。天晴れです。
投稿者プロフィール
- 特別支援教諭。元、公立中学校の教員。公立中学校での教員生活17年間の内、12年間を特別支援学級の教員として務めた。上郷個別教室GIFTのスタッフ兼、同教室の保護者会を主催している。趣味は神社仏閣巡りとパン作り。
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