絵つなぎパズルとは
絵つなぎパズルはご存知ですか?
記号と記号を線で結ぶという簡単なパズルです。
ただし、パズルは次のルールがあります。
- 1つのマスに、線は1本しか書けない
- 線どうし、交わってはいけない
- マスをナナメにわたるのは禁止(つまり、左右と上下のみOK)
例えば、例題ですと、ハートどうしを何も考えずに四角の間を通して結んでしまうと、四角が結べなくなってしまいます。
このように、このパズルを解くには、どのマークから手をつけるか、とても重要になります。
つまり、全体を俯瞰して見ながら、
- 優先順位を考える力
- 同時に複数の事に注意する力(同時処理)
の2つの力のトレーニングができるのです。
では、なぜ、この2つの力が重要なのでしょうか
優先順位を考える力の重要性
優先順位を考える力は、学習でも人生でも、非常に大事ではないでしょうか。
たとえば、学校のテストの場面。
難しい問題に関わっていて、できる簡単な問題をやる時間がなくなったら、もったいないですよね。
算数の文章題を解くにも、どの要素から着目していくのかとても重要です。
また、就職を考える時にも、優先順位を給与に置くのか、安定に置くのか、やりがいに求めるのかなど、考えますよね。
恋と結婚は別問題、というシビアな話は、まさに優先順位を考える能力でしょう。
同時処理能力の重要性
学校の学習の場面なら、黒板を写しながら、先生の話を聞くというのは同時処理になります。
もし、これが苦手であれば、極端な話、黒板を写している間は先生の話をまったく聞けないとなってしまいます。
また、学習以外の場面では更に深刻です。
もし、この力が極端に弱かったら、自動車の運転は大変危険なものになるでしょう。
発達障害の子には、更に有効なトレーニングができる
ADHD傾向のある子は、衝動性が強く、先を考えずにやってしまう子が多いです。
そのような子に、線を引く前に、いったんストップし考えるトレーニングをすることで、衝動性を抑えるトレーニングができます。
自閉症スペクトラム傾向の子は、細部に注目し、一つのやり方にこだわってしまう傾向があります。
この絵つなぎのような試行錯誤を行う課題は、視野を広げて考えたり、うまく行かない時にやり方を変更する、柔軟な思考力のトレーニングができます。
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発達障がいの子どもを天才に輝かす専門家。
上郷個別教室GIFT代表。
今まで直接教えてきた生徒は2000名以上。認知能力トレーニングと支援教材という、独自の手法で、発達が気になる子ども達の能力開発を行っている。
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