注意の切り替え能力とは
いきなりですが
お子さん、不注意なところはありませんか。
たとえば、お子さんはこんなケアレスミスをしてはいないでしょうか
30+40=70
40+25=65
18+22=40
50-25=75
足し算が続いていたために、引き算を足し算してしまっています。
この原因は、注意力が弱いからなのですが、もう少し専門的にいうと、注意の切り替え能力が弱いからです。
ちなみに
同時に複数の作業をする、同時処理が苦手になります。
なぜかというと、同時に複数の作業をする時には、同時に複数の事に注意しているように見えますが、
実は、細かく注意を切り替えて処理をしているからです。
選択的注意集中とは
もし、お子さんが、周りの子の動きとか、会話が気になって、すぐ注意がそれてしまうタイプだとしたら・・・
それは選択的注意集中能力が弱いかも知れません。
騒々しいパーティ会場でも、話し相手の会話を何とか聞き取り、会話が継続できるのは、選択的注意集中能力の力です。
つまり、会話相手以外の音情報をカットする働きですね。
この力が弱いと周りの余計な情報を拾ってしまい、注意したい情報に集中できなくなります。
2つの注意力を鍛えるストループ課題
実は、注意の切り替え能力と選択的注意能力を鍛える方法があります。
それがストループ課題です。
もともと、選択的注意能力や注意の切り替え能力を調べるものですが、それをトレーニングに使います。
詳しい説明は、ぜひ、こちらの動画をごらんください
ストループ課題の体験もできます!
ストループ課題の実例とやり方
下記の課題は、そのような子のトレーニングにGIFTでオリジナルに作成したものです。
<やり方>
①横から漢字を読みを、ひらがなは色を答えていきます。
②横が全部終わったら、縦に読んでください。
③②のやり方に慣れてきたら、今度は、ひらがなを読み、
漢字は色を答えてください。
①の、ひらがなを見て、色を答えられるのは、色情報のみに集中し、文字情報をカットしているからです。
つまり、選択的注意能力をトレーニングしています。
また、漢字は読み、ひらがなは色と拾う情報を変えることにより、注意の切り替え能力をトレーニングしています。
注意の切り替え能力が苦手な子は、③で、今までとやり方を逆にすると、混乱したり、それまでよりも間違いが増えてしまいます。
他にも、変わり種として、数字も作って見ました。
<やり方>
①横から数字を読んでいきます。
②ただし、丸で囲まれた数字は、数字を読まずに色を答えます。
③横が全部終わったら、縦に読んでください。
④②のやり方に慣れてきたら、今度は、丸で囲まれた数字は数字を読み、
何もついていない数字は色を読みます。
こちらの方は、〇という形があるため、生徒によっては、最初の課題よりも簡単に感じる様でした。
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発達障がいの子どもを天才に輝かす専門家。
上郷個別教室GIFT代表。
今まで直接教えてきた生徒は2000名以上。認知能力トレーニングと支援教材という、独自の手法で、発達が気になる子ども達の能力開発を行っている。
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