学校現場で出会った不思議な子ども達
私は以前、星槎という登校型の通信制高校で20年ほど教員をしていました。
特に私が教員をしていた分校では、中学時代に不登校だった生徒がほとんどでした。
そのこともあり、出会った当時の子ども達のほとんどが、極端に自己肯定感の低い状態。
そして、その子達が安心して通えるような学校作りとケアが、当時の私の仕事でした。
その子達が安心して過ごせる人間関係を作る支をする中で、かなりの子達が元気に通えるようになりました。
しかし、通えるようになり、落ち着いてくると、不思議な特性を持つ子達がいることに気づくようになりました。
それは
- 本人も読めないような文字を書く子
- どうしても漢字が覚えられない子
- 文章を読むときにたどたどしい子
- 暗算で計算ができない子
- 聞いたことを、すぐに忘れてしまう子
- 本人が気を付けていても、ケアレスミスが絶えない子
- 算数の文章題が、さっぱり意味が分からない子
- 気持ちの切り替えが苦手な子
いわゆる、学習障害や、発達障害、グレーゾーンの子達です。
環境調整だけでは足りない。もっと根本的な解決が必要
その子達のこれらの特性は、残念ながら集団の授業の中では、対応できませんでした。
もちろん教材や伝え方を工夫するなど教育的な環境調整で、一時的な対応ができる場合もありました。
しかし卒業して、就職したり、進学したあと、そのような配慮が常に受けられるとは限りません。
せっかく希望した就職先、学校に入ったのに、辞めてきてしまう子ども達も少なからずいました。
中には自信を失い、再び、引きこもってしまった子もいます。
このような状況を見るにつけ、私は無力感に打ちひしがれました。
そして、もっと根本的な解決が必要だと痛感したのです。
つまり、その子達のもっと、根っこの能力そのものを伸ばす取り組みの必要性を強く感じたのです。
そのためには、個別で、継続的な、しかも、その子の成長に合わせてプログラムも調整していける、完全にその子に合わせたトレーニングが必要です。
しかも、それを可能な限り早い時期から始める必要があると考えました。
それを行うためにオープンした教室こそが上郷個別教室GIFTなのです。
そのため、この教室では、学習支援だけでなく、根本的な能力を伸ばす認知能力トレーニングを、どのコースでも柱にしています。
そして完全個別スタイルで行っています。
GIFTが保護者参加型スタイルにこだわる理由
そして上郷個別教室GIFTには、もう一つ大事な柱があります。
以前、教員となって最初の10年ぐらい、学校現場で、教員の力だけで子どもを何とかしようとしていました。
しかし、どうしても行き詰まってしまう場面もありましたが、努力と根性で何とかしようとしていました。
それでもどうしようもなく、ついに降参し、そのことを正直に、保護者の方に話し、助けを求めたのです。
そうしたら、自分だけでは改善しなかった状況が、保護者と協力することで見る見る状況が良くなっていったのです。
これに味をしめた私は、それ以降、積極的に保護者、とりわけお母さんを頼っていくようになりました。
そこで、私は大発見をしたのです!
学習障害、発達障害、グレーゾーン、つまり発達が気になる子達は、どうしても苦手な部分が目立ってしまって、その子の小さな成長や強みが影にかくれてしまいます。
そして、この小さな成長や、強みに、お母様お一人ではなかなか気づくのが難しいのです。
しかし、私が入ることで、小さな成長や、強みに気づき、そのことをお母さんと一緒に喜び、その喜びを子どもに伝えるようにしました。
すると、何と、その後に、子どもの大成長が始まることを発見したのです。
また、お母さん達も、お子さんの小さな成長を一緒に喜べる誰かを、強く欲していることを知りました。
そこで、上郷個別教室では、毎週の授業に、保護者の方に一緒に入って頂きます。
そして、そこで発見されたお子さんの成長の瞬間を、一緒に喜ぶこと、それを子どもに一緒に伝えることを、とても大事にしています。
子どもはみんな天才になれる
GIFTという言葉は、「神から授けられた才能」という意味があります。
私達夫婦は、どの子も、「その子らしい人生を生きるための才能」を授かって生まれてくると信じています。
それは、絵を描く才能だったり、算数であったり、スポーツであったりするかも知れません。
また、コツコツと努力できる才能、好きなことをどこまでも好きになれる才能、そして人に愛される才能かも知れません。
私は天才を、「自分の未来を信じ、人生を愛し、自分らしい生き方を思い切り生きる人」と定義しています。
その子の才能を見つけて伸ばすことで、どの子どもも、みんな天才になれる可能性があります。
今、お子さんは、できることと、苦手な事の差が大きいかも知れません。
しかし、その子のGIFTを、お母様・お父様・お子さんと一緒に探したいと思っています。
それは必ず探せます。
そして、その子の人生を思い切り生きるお手伝いをしたいと思っています。
お子さんの未来を一緒に開いていきましょう。