かけ算の九九の反復練習のために生まれた教具
お子さんは、かけ算の九九を覚えるのに苦戦していませんか。
今回紹介するのは九九を覚えるための道具の一つです。
「くるくる九九」といいます。
表が、九九の式と、唱え方が、答えの部分だけ空欄になっています。
裏は表と同じものに答えがのっています。
これを、表を見ながら読んでいき、分からなくなったら「くるりん」と裏返して確認します。
では、なぜ「くるくる九九」が反復練習に最強なのでしょうか。
それは、ズバリ、答えの確認が超手軽なことです。
くるくる九九の優れた特色
しかも、そこには以下のような優れた特色があります
- 裏返すと表と同じ目線の位置に答えがあるため、答えの確認が超手軽
- 子どもが「忘れた」と思ったタイミングで、子どもが自分で確認できるのでストレスが少ない
- 九九の読み方も書かれていて、一人でも学習できる
- 学習のステップが踏める
- メタ認知の弱い子を、記憶に向かわせることができる
少し、④と⑤について補足説明します。
④はたとえば、裏面の答えの九九を何度も読んで、音で覚えて、それから、表面の確認に進むというステップが踏めます。
また、覚えたら、逆さに取り組んで、どのような場面でも必要な九九を思い出す練習ができます。
⑤のメタ認知とは、自分が覚えたのか覚えていないのか、客観的に自分で感じる力です。
これが弱い子は、「自分に覚えさせる」という方向にエネルギーをうまく向けられないのです。
しかし、この一問一答式の、くるくる九九は、毎回、答えが隠れて、思い出す学習活動があるため、メタ認知が弱い子にも「自分に覚えさせる」方向に、自然に、向けることができるのです。
実際には、九九の他のゲームや九九ソングと併用して使っています。
どの覚え方が合うかは、その子によります。
くるくる九九は非常に優れた教具ですが、どんなに優れた教材も万人に完全に適するというものはありません。
一つのやり方をごり押しするのではなく、ぜひ、子どもに合った方法を探して頂けたらと思います。
九九の読み方を、その子の読みやすいようにアレンジ
伝統的な九九の読み方(サブロク ジュウハチ ハッパ ロジュウシ のような)で覚えるのが難しい子もいます。
そこで、すべて統一的な読み方(サブロク ジュウハチ → さんろく は じゅうはち)の「くるくる九九」も作成しました。
混乱がなくなり、覚えやすくなった子も多いです。
どちらを使うかは、その子の様子を見て柔軟に決めています。
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発達障がいの子どもを天才に輝かす専門家。
上郷個別教室GIFT代表。
今まで直接教えてきた生徒は2000名以上。認知能力トレーニングと支援教材という、独自の手法で、発達が気になる子ども達の能力開発を行っている。
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