なぜ発達障害の子どもに具体物カードが効果的か
お子さんはこんなタイプではないですか?
- 計算はできるけれど、式の意味を分かっていない。
- 文章題になるとさっぱり分からない
もし、お子さんがそんなタイプなら、具体物カードがおすすめです。
発達障害の傾向のあるお子さんの中には、抽象概念の理解が多い子が多いです。
そういったお子さんには具体物で、わり算や、かけ算の概念を体験的に学ぶほうが本質が伝わりやすいのです。
特に、発達障がい、学習障がいがある子や、WISC検査で言えば、言語理解が弱い子にはとても有効です。
また、同じ事を学ぶのでも、教科書のような絵だけのものより、子どもが自分の手で触れられるものだと、ぐんと理解が進みます。
これは、人間は手を使って、脳を進化させてきた歴史があることと関係があります。
触って、体験して学ぶ方法は、まさに、人間の本来の姿に合った学び方と言えるでしょう。
かけ算での使い方
<例> 4✕3=12 を教える場合
- お皿を3つ置く。
- 子どもに「4人のお皿があるよ。みかんを3個ずつ、配ってね」と伝える。
- 子どもにみかんをおいてもらう。
- ②を式に表わすと、4✕3になることを説明します。九九を覚えている子には、12と答えてもらいます。
- みかんを実際に数えて、12であることを確認します。
わり算での使い方
<例> 9÷4=2 あまり1 を教える場合
- お皿を4枚置いて、みかんを9個子どもに渡します。
- そして、「みかんが9個あるよ。これを4人にケンカにならないように同じ数ずつ分けてね」と伝えます。
- お皿に、最初は1こずつ、次に2こずつ置いてもらいます。
- 最後の1個を置くと、お皿の中の数が同じでなくなってしまうことを確認します。
- これを「9÷4=2 あまり1」の式で示します。
そして、9が最初持っていたみかん、4がお皿の数、2がお皿の上に置けた数。
最後に、どこにも置けない1個があまりであることを確認します。
このような練習を何回か繰り返したあと、このカードと連携させた、文章題を計算式に直すプリントで練習します。
きっと、文章題が理解できるようになっていますよ!
投稿者プロフィール
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発達障がいの子どもを天才に輝かす専門家。
上郷個別教室GIFT代表。
今まで直接教えてきた生徒は2000名以上。認知能力トレーニングと支援教材という、独自の手法で、発達が気になる子ども達の能力開発を行っている。
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